名古屋カトリック学園は、キリスト教的人間観にもとづき、以下の方針をもって真の人間育成を目差します。
①かけがえのない存在として
一人一人の子どもたちは、神さまに愛されているかけがえのない存在です。「かけがえのない存在」とは、世界にたったひとりの、取りかえることができない大切な存在であるということです。したがって、能力や性格、素行だけで子どもを評価したり他者と比較したりするのではなく、「固有の名前をもったその子自身の成長」を願い、その子がその子らしく明るくのびのびと成長できるように、「いのちのちから」を引き出すことを目指します。
②共に生きる存在として
人間は本来、互いに愛し愛されたいと望む「ともに生きる存在(関係存在)」です。従って、人間の真の成長と幸福はその関係性からきます。子どもたちがともに喜び、ともに悲しむ人として育つことは、その子自身だけでなく、社会全体が幸福になっていくことにつながっていくのです。そのためにも、子どもたちがお互いの違いを尊重し豊かさとして受け止める関係性を育てることが大切です。
・神の愛を感じ、祈る心を持った子ども
・神と人と、そして大切にできる子ども
・心身ともに健康で、社会性のある子ども
・互いに認め合い,許し合うことができる子ども
・思いやりと感謝する心を持った子ども
・自ら考え、行動できる主体性のある子ども
イエス・キリストは「隣人をあなた自身のように愛しなさい。」(新約聖書ルカ10章27節)と教え、また園名の由来となる聖テレジアも「神様は行為の偉大さではなく、そこに込めた愛だけをご覧になります。」と語っているように、この隣人愛とその実践を私たちに求めています。そして、神から与えられた心身の能力を発達段階に応じて最大限に生かし、個性豊かに育ち、主体的に行動できるとともに、自ら人生を生き生き過ごすことができる人となるよう、その基礎教育を目指しています。
聖テレジア幼稚園では、異年齢クラス(縦割り)を導入しております。子どもたちは集団生活の中で、人間関係に関わる色々な経験をし、社会と同じ異年齢の中で自然にかつ円滑に社会性を身につけるようにと考えております。年下の子は年上の子から遊びや生活上の大切なルールを学び、年上の子は年下の子の面倒を見てあげることで心のやさしさが育ちます。
もちろん個々の発達を確認する上でも発達段階に応じた活動も必要となりますので、週一日の目安に同年齢クラス(横割り)も行っております。したがって、子どもたちの自由な遊びや生活習慣的な活動は異年齢による縦割り、そして、発達段階に応じて活動は同年齢による横割りでの活動を行っております。
活動の内容は、室内では粘土、工作、絵画など、外では自由遊び、ゲーム、体操、年長児となりますと(年中児は2学期後半より)、毎月1回の昼食で食べるカレーに入れる野菜を切るなど、食育に関する活動も致しております。また、毎日欠かさずお話(昔話、童話、聖書)をすることで、子どもの集中力と想像力を深めていきます。
毎日のお祈りを通して人を大切に思いやる心を養います。
聖テレジア幼稚園は、キリスト教の幼稚園です。昭和28年にカトリックのカルメル修道会の宣教師が、日比野教会と共に幼稚園を設立しました。平成17年からは、カトリックの7つの幼稚園が合併して設立した学校法人名古屋カトリック学園の幼稚園として発展しています。
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